どくだみ  

学名  Houttuynia cordata
日本名  ドクダミ
科名(日本名)  ドクダミ科
  日本語別名  ジュウヤク(蕺薬・十薬)、シブキ、ベンドウ、ジャコクサ、インノヘ、イマカライモ、ワクドグサ、シビトグサ
漢名  蕺菜(シュウサイ,jícài)
科名(漢名)  三白草(サンハクソウ,sānbáicăo)科
  漢語別名  蕺(シュウ,jí)、魚腥草(ギョセイソウ,yúxīngcăo)、魚鱗草(ギョリンソウ,yúlíncăo)、臭菜(シュウサイ,chòucài)、側耳根・側兒根(ソクジコン,cèĕrgēn)、臭敢草・臭臊草・臭瘥草、狗粒米・狗杏米根、手藥。焦瘥草
英名  Houttuynia

23007/06/03 小平市
2024/06/27
   植物多様性センター 


八重ざき種   2007/06/20 薬用植物園
2007/10/08 同上
斑入り種 f. variegata   2005/06/21  薬用植物園
 ドクダミ科 Saururaceae(三白草 sānbáicăo 科)には、4属 6種がある。

  Anemopsis(塔銀蓮屬) 
USA(南西部)・メキシコ産
    A. californica

  Gymnotheca(裸蒴 luoshuo 屬)
    G. chinensis(裸蒴)『(修訂) 中葯志』IV/507-510
    G. involuculata(白苞裸蒴)『(修訂) 中葯志』IV/507-510

  ドクダミ属 Houttuynia(蕺草屬)

  ハンゲショウ属 Saururus(三白草屬) 
   
 ドクダミ属 Houttuynia(蕺菜 jícài 屬)は、1属 1種。

  ドクダミ H. cordata(蕺菜)
   
 「和名どくだみハ毒痛みノ意ナランカト謂ハレ、又じふやくハ或ハ蕺藥ノ字音ニ基クト謂ヒ、或ハ之ヲ以テ馬ヲ飼フニ十種ノ藥ノ効能アレバ卽チ十藥ト云フト謂ヘリ」(『牧野日本植物図鑑』)。また『日本国語大辞典 第二版』を参照。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)蕺に、「和名之布岐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』23(1806)蕺に、「シブキ
和名鈔 ジウヤク ドクダミ ドクナベ備後 ホトケグサ雲州 ボウズグサ豫州河州 ニウドウグサ筑前 イヌノヘドグサ備後 ヂゴクグサ勢州 ヂゴクソバ奥州 ワクドウグサ筑後 ヘビグサ常州 ケイセイグサ同上 ドクゞサ上野 ドクマクリ佐州 シブトグサ江戸 シビトバナ駿州」と。
 北海道・本州・四国・九州・琉球・臺灣・華東・兩湖・兩廣・陝甘・四川・貴州・雲南・チベット・ヒマラヤ・東南アジアに分布する。
 嫩葉・根茎(澱粉を含む)を食用にする。
 ベトナム料理では、重要なハーブであると聞く。
 
 中国では、花期の地上部を魚腥草(ギョセイソウ,yúxīngcăo)と呼び、薬用にする。『中薬志』Ⅲ/114-116 『全国中草葯匯編』上/553-554 『(修訂)中葯志』IV/504-510 

 日本では、生薬ジュウヤクは ドクダミの花期の地上部である(第十八改正日本薬局方)。
 
   色硝子暮れてなまめく町の湯の窓の下なるどくだみの花
   どくだみの花のにほひを思ふとき青みて迫る君がまなざし
     
(北原白秋『桐の花』1913)

   どくだみも薊(あざみ)の花も焼けゐたり人葬所(ひとはふりど)の天(あめ)明けぬれば
     (斎藤茂吉「死にたまふ母」(1913)より。『赤光』所収) 
 
 欧米では、ときに観賞用に栽培する。

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